「もっと良くしてから出そう」──そう思って手が止まること、ありませんか?
その結果、帰宅時間が遅くなったり、他のタスクが後回しになったりしていないでしょうか。
かつての私もそうでした。
資料の細部まで整えないと提出できず、結果的に仕事が遅れる。
完璧を目指すほど、むしろ非効率になっていたのです。
しかし、「60点でも出す」ことを意識するようになってから、
驚くほど仕事のスピードと質が上がりました。
以前よりタスク消化が約3割早くなり、1日の終わりに「まだやるべきことが残っている」という焦りも減りました。
完璧主義が仕事を遅くする理由

完璧主義は一見「丁寧」「真面目」と捉えられますが、
実際は以下のような“落とし穴”があります。
- 細部にこだわりすぎて、全体の進捗が止まる
 - 他人に見せるのが遅れ、修正が増える
 - 「まだ終わっていない」という焦りで疲弊する
 
つまり、**「良くしたい」気持ちが結果的に“進まない原因”**になっていたのです。
“まず出す”に切り替えたきっかけ

転機は、上司から言われた一言でした。
「完璧じゃなくていい。まず出して、みんなでブラッシュアップすればいい」
最初は抵抗がありました。
でも、試しに「60点で提出」を意識してみると、早い段階でフィードバックがもらえるように。
以前は提出までに1時間も見直しで止まっていたのが、今では10分で提出できるようになりました。
その分、他の仕事に手が回り、結果的に総合的な生産性が大きく上がったのです。
完璧主義をやめて得られた3つの効果

1. スピードが上がった
考え込む時間より“動かす時間”が増え、タスク消化が早くなりました。
「出してみないと分からない」ことが多いと気づいたのです。
2. メンタルが軽くなった
「完璧じゃないとダメ」というプレッシャーから解放され、
「まず出す」を前提に行動できるように。
以前は提出前に頭が真っ白になっていたのが、今では**“出してから考える”**くらいの余裕があります。
3. チームとの連携がスムーズに
早めに共有することで、方向修正が早くなり、結果的に全体のクオリティが上がる。
**“個人の完璧”より、“チームの最適”**を意識できるようになりました。
「質」も上がった理由

「スピードは上がっても、質は下がるのでは?」と思うかもしれません。
しかし実際は逆でした。
以前の私は、自分の感覚だけで“良いもの”を作ろうとしていました。
でも、早い段階で他者の視点が入ることで、
相手が本当に求めている形に近づけるようになったのです。
つまり、“質”とは「完成度」ではなく、相手にとっての最適解。
完璧主義を手放すことで、結果的に本当の意味での“質”が上がったと感じます。
実践している3つの習慣
「まず回す」ことを最優先にする
 一度回してみることで、問題点や改善案が見えてくる。
“見せる勇気”を持つ
 未完成でも共有する。意見をもらって磨けばいい。
完成ではなく“進捗”に価値を置く
 完成度よりも、今どこまで進んでいるかを大事にする。
まとめ:完璧よりも、進むことに価値がある
完璧を求めすぎると、仕事は止まります。
「60点でも出す」「まず回す」──この意識だけで、
スピードも成果も大きく変わります。
完璧より、継続。
完成より、進行。
あなたも今日から、“完璧にこだわらない働き方”を試してみませんか?
その一歩が、仕事の質とスピードを同時に変えるきっかけになります。